JAみやぎ登米

環境保全米田んぼの生きもの調査

2022年6月11日

 

 

JAみやぎ登米と、生産者組織である稲作部会連絡協議会とが平成18年から毎年実施している「環境保全米 田んぼの生きもの調査」に参加しました!コロナ流行以降、参加者をごく一部の関係者に限り調査を継続していましたが、今年は3年ぶりの大規模開催となりました。

本日の実施内容。4班に分かれて、まずそれぞれ担当の田んぼで生きものを採取します。我々は「東和1班」。集合場所のJAみやぎ登米東和支店から車で10分ほどの田んぼに向かいます。

田んぼ到着。手あみと水槽を持って、いざ開始!

担当の方から「なるべく種類を多く採ってね!」とのこと。よし、頑張ろう〜

一番たくさんいるのは「ヨーロッパカブトエビ」。あっちにもこっちにも、もぐったり水面の草につかまったりしています。仰向けで足をばたばたさせて泳く姿がユニークです♥︎

捕獲〜!...種類を多く、と言われたのに、ヨーロッパカブトエビを見るとつい採ってしまう...

右はたにしの仲間のようです。

 かえるも登場!

あっという間に制限時間終了。クモやカエルや、何かの卵と思われるものまで、いろいろ獲れました。水槽を車に積んで、鑑定作業を行う「南方カントリーエレベーター」へ移動します。

JAの施設「南方カントリーエレベーター」。稲の乾燥調整設備と、もみを貯蔵保管するサイロとを備えた施設で、JAみやぎ登米管内では全部で7ヶ所が稼働しています。

各班、水槽を持ってぞくぞくと集まってきました。総勢100人程の一大調査です。まずは開会式が行われました。

さていよいよ鑑定作業開始。まずは水槽の中身をトレーにあけて、動物も植物も全ての生きものを、種類別に分けていきます。

種類別に分け終わったら、それぞれの名前を調べます。今回の調査には、農学博士で「むかい*いきもの研究所」を設立・運営されている向井康夫先生が、鑑定作業の指導にあたってくれました。この日向井先生が皆に配ってくれた資料がこちら。

生きものごとに、その種類を判別するためのチャートがあります。ものすごく役立つ資料!!

例えばカエルのページは...

これに従って調べたところ、この子は「にほんあまがえる」とわかりました。

向井先生以外にも、田んぼの生きものに詳しい登米市やJAのスタッフがテーブルをまわり、鑑定作業を手伝ってくれます。なんでも教えてくれる「田んぼの生きもの博士」に子供達の尊敬の眼差しが注がれます。

最後に、各班の鑑定結果を集めます。

今日見つかった生きものたち。すごい種類です。田んぼごとの特徴も認められたとのこと。

マイクで解説されているのが向井先生。

最後に、向井先生から田んぼの生きものたちのくらしについてお話いただきました。この写真はアキアカネの一年についてのお話。春先に田んぼに水が張られてから、夏に田んぼの水を抜いて土を乾かす「中干し」が行われるまでの短い期間に多くの生きものたちが繁殖・成長しており、田んぼのサイクルとともに生きている様子がわかりました。

このような取り組みを15年以上も続けているというのはすごいことだと思います。環境保全の取り組みは、すぐに結果が見えるものではないと思いますし、どうすることが環境保全や持続可能な農業であるのか、実は判らない部分も多いと思います。それでも、こうした取り組みを通じて、自分たちが関わる環境、田んぼ、農業のありかたなどにより多くの人が関心をもつことで、新しく拓けていく知見や未来があると思いました。

 

最後に、本イベントにお誘い下さった登米総合産業高校の先生方と、参加を快く受け入れて下さった主催者の皆様に心より御礼を申し上げます。ありがとうございました。

来年もまたいぐすぺ〜!!

 

 * 調査で出会った生きものたち *